田中靖浩:師匠
A子:某ベンチャー企業勤務、経理から総務、営業なんでもこなすマルチな女。年齢は秘密。かなりかわいいけど独身。
B男:某大手IT系企業に勤務、IT系のワリに視力は良好、気合い系キャラ。年齢27歳。趣味はハードロック。
せんせい〜、早く決算書の本、書いてくださいよ! いま仕事で上司からプレッシャーうけて困ってるんですよお〜っ!! 予算の管理をちゃんとしろって言われて。そんなこと私に言われても・・・・・・(仕事の愚痴と上司の悪口が延々と続く)・・・・どうすればいいんですかあ、私。
まあまあ、落ち着いて。
会計の本は何冊も書いたじゃん、それ読んどけよ。
そういうんじゃなくて、もうちょっと実務的なヤツですよ。
先生いつか言ってたじゃないですか、もうちょっと実務的な本を書くって。
書ければいいな、って言っただけだよ。
タラレバだって。
ボクも仕事で簿記勉強しなきゃいけないんですけど、スゴイ苦痛です。自分は、たまたま先生に出会ったからいいですけど、みんな簿記はつまんないってブーブー文句言ってますよ。
だから最初に簿記やっちゃダメなんだって。会計に限らず、何かを勉強するときって、段階っていうか、順番があると思うんだよ。最初はとにかく興味を持つこと。そのあと「基本の型」を学んだり、実務への活かし方を学ぶんだね。
でも会計界の著者って、興味とか関心の前に、みんないきなり「基本の型」を押しつけようとするんだよな。読者の興味そっちのけで。山田真哉くん以外、読者の興味を失わせるのが最高にうまい(笑)。
私も最初は簿記からはじめなさい、って言われましたよ。
簿記から始めたほうが理屈を理解しやすいってのはオレだって分かってんだよ。でもそれだと後が続かないんだって。みんなが簿記簿記、っていうから「違う!」って言いたくなるんだよ、オレ。だって勉強って、好きになってやるもんだろ、ふつう。
たしかに、勉強だけじゃなくて、スポーツでも最初に興味持たないとちっとも楽しくないですよね。子どものころ学校の体育の時間って苦痛だったもん。
自分がトロかっただけなんじゃないの?
そんなことないですよ!(プンプン)
男女交際だってさ、いきなり「結婚したい!」と思って相手へにじり寄ったら向こうは逃げるだろ。やっぱり最初は対象への興味なんだよ。
だから勉強も対象に興味を持って、好きになるプロセスって大切。オレの本でいえば、「数字は見るな」と「会計力トレーニング」は、数字や決算書に興味を持ってもらうための本だね。
そうすると、興味を持った人に「経営がみえる会計」に進んでもらって、「基本の型を知ってもらう」ってかんじですか?
う〜ん、「経営がみえる会計」も、読者に興味を持ってもらうことを目的としているからなあ。世の中にそういうのが少ないから、そっちのほうへ行っちゃんうんだよ。あの本でA子が求めている予算なんかの知識がカバーできているかといえば、できてないなあ。どちらかというと「ニュースを読むための会計知識」って感じだから。
でも私みたいに、仕事上で会計の知識を求めている人って、ものすごく多いと思うんですよ〜。ホントは勉強したくないけど(笑)。経理とか事務って、女性多いじゃないですか。そういう仕事している女性って、みんな私のような悩みを抱えてると思いますよ〜。
なんで経理の上司に教えてもらったりしないんですか?
だって、暗いから話すのイヤなんだもん。(一同大爆笑)
たしかに暗いヤツ多い、経理・会計界って(笑)。それはそうと、興味を持った次のステップって、書き手からすると本当に難しいんだよな。どんな仕事をしている、どういう立場の人に向けて書くかによって内容がちがうしなあ、う〜ん。
先生、いいこと考えました! その「次のステップ」に挑戦するストーリー自体をホームページに連載するんですよ。
ああ、こんあふうな話し合いを対談原稿にするってことか、それ、面白いね。
タイトルは「究極の決算書入門への道」。
キャー、かっこいい! やりましょう、それ〜!!
…というわけで、「究極の決算書入門」を目指す長い長い道のりのドキュメント化がノリで決まりました。
この先、果たしてどうなるのか、どうぞ次回以降の展開をお待ちください。